地域の魅力をフォトブックで発信 【第4回 ジモトジマンコレクション】結果発表!
コンテンツワークス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:荻野 明彦、以下「コンテンツワークス」)は、地域の魅力をフォトブックで発信できるコンテスト「第4回 ジモトジマンコレクション」の結果発表を行いました。
ジモトジマンコレクション、略して「ジモコレ」は、全国の皆さまによる「ジモトジマン」を一か所に集め未来に残す企画です。
「ジモト」とは、「生まれ育ったまち」だけではなく、「今住んでいるまち」「好きなまち」など、あなたの心のふるさとを指します。人生のうちでもかけがえのない時を過ごした町。そこに散らばる小さな魅力を「写真」を通じて見つめ直し、一冊のガイドブックにまとめていく。この活動を通じて、地域と皆さまの結びつきを密接にしていくきっかけを提供することを目的としています。
なお、以前は高校の写真部さまのみがご応募対象でしたが、第4回よりすべての方にご応募いただける形になりました。審査員に写真家・横田 裕市氏を迎え、2月下旬に審査を完了しました。
第4回はジモコレ史上最多の67名の方にエントリーをいただき、集まった作品の中から、ここに「ひと部門」「もの部門」「こと部門」「グランプリ」の審査結果を発表いたします。
■ひと部門~『鹿嶋人』
茨城県鹿嶋市 佐藤 侑奈様
鹿嶋市に移住してから約1年半で関わってきた中から、10組の「鹿嶋で暮らし、鹿嶋で働く人」を集めた作品が「鹿嶋人」です。
若手農家からベテラン漁師、女性店主や若旦那など、様々な人を本気で撮影・編集させていただきました。
「住んでいると「オススメってなに?」と聞かれたとき自信が無くて答えられないんだけど、こうやって取り上げてくれると自信が持てる!」と市民の方から喜んでいただけて、改めて鹿嶋市に住んで良かったと思いました。
▼『鹿嶋人』
https://www.memepaper.jp/MEME-7239292001291057440
▼審査員・横田 裕市氏コメント
街全体の働いている「ヒト」にフォーカスし、それぞれに取材し、良いところにスポットを当てて…という制作者の努力が伺えます。
笑顔と「ひと」の営みが詰まった一冊。
完成度が高いです。
■こと部門~『小夜戸小正月飾り』
群馬県みどり市 安西 未佳様
こと部門にて入賞に選んでいただき、ありがとうございます。
「小夜戸小正月飾り」は、もともとは各家庭で行われていた小正月の伝統行事が衰退しつつあった状況を受け、2000年頃に地元有志の方々が保存会を発足し、その文化を絶やさぬように取り組んでいる姿に感銘を受け、取材をさせていただきました。
地域の方がいきいきと取り組む姿や、当日参加されたお客様の楽しそうな笑顔も、とても印象的でした。
年に一度の行事でもありますので、地域外の方などにも、なかなか見ることのできない風景を、広く伝えることができればと思い制作しました。
▼『小夜戸小正月飾り』
https://www.memepaper.jp/MEME-7250372001301110110
▼審査員・横田 裕市氏コメント
小夜戸の地域伝統行事は、どんなことが行われるのか。
どんな準備をして当日を迎えるのかを追った丁寧な一冊。
飾りを作り、老若男女一丸となって皆でお正月を祝うという流れがわかる、アットホームで温かさを感じる作品でした。
■もの部門~『自然の中で』
長野県須坂市峰の原高原 古川 広野様
この作品は、私が峰の原に帰ってきた事で見えた景色を素直に冊子にしたものです。
写真に添える文に1番苦労しました。ほとんどのページで、およそ31文字区切りになっています。リズムよく、見やすいように考えたつもりです。
数々の作品の中、こうして選ばれたことを大変嬉しく思います。この機会を与えて頂いた全ての皆様に、この場を借りて感謝申し上げます。
▼『自然の中で』
https://www.memepaper.jp/MEME-7254762001281550470
▼審査員・横田 裕市氏コメント
自然にフォーカスした四季の移り変わりが非常に綺麗な作品。
落ち葉の表情を追った遊び心も良いですね。
自分自身が風景写真家ということもあり、行ってみたいと感じました。
◆グランプリ~『あずまのかんそういも』◆
群馬県みどり市 安西 未佳様 ※史上初!二冠達成
この度は、グランプリに選んでいただき、ありがとうございます。
「あずまのかんそういも」は、群馬県みどり市東町の特産品である干しイモ(かんそういも)をテーマに制作しました。
この地域における古くからの特産品であり、現在も人気の高いものですが、生産者の高齢化や地域の過疎化などにより、その担い手が減少している状況にあることを知りました。その現状と、そんななかでも変わらず生産を続ける方々の姿を知ってもらいたいという思いから、制作にあたりました。
実際に作業のお手伝いにも参加しながら、撮影・取材をさせていただいたことで、臨場感のある作品に仕上がったのではないかと思います。
▼『あずまのかんそういも』
https://www.memepaper.jp/MEME-7250372001301109420
▼審査員・横田 裕市氏コメント
グランプリは、「これだ!」と感じた一冊です。
地域の推しが伝わるタイトルも良いですし、手に取ってすぐに写真自体の丁寧さが伝わってきました。
生産過程の人々の手の加わり方を丁寧に追っているところも良いです。
読んでいると干し芋を食べたくなってくる。笑
読み手に伝わる構成になっています。
おじいちゃんおばあちゃんが昔ながらの製法で作っており、作者が自らも手伝いながら撮影し、生産者の笑顔を捉えている。
非常に楽しい1冊でした。
◇全体を通して~審査員・横田 裕市氏の講評
私自身写真そのものの力もあると思っていますが、MEME PAPERならではの構成は撮るだけではない、伝える力があると思います。
作り方の良し悪しはありますが、沢山の学びがありました。
コンテストなので選びましたが、どの作品も「これを伝えたい」という意思が感じられました。
◇これからMEME PAPERを作ってみようと思っている方へアドバイス
写真のクオリティは勿論ですが、自分が伝えたい軸をしっかり持つことが大事ですね。
そのうえで、読み手に伝わる一冊を目指す。
写真は人の気持ちが伝わりますから、気持ちを持って作ることが一番かと思います。
◇横田さんのジモトジマンは?
生まれは郡山市なのですが…
撮るなら、福島県の会津若松でしょうか。
大学4年間を過ごした場所で、在学中に写真を始めました。
写真家としてのスタートを切った場所です。
観光名所ではあるのですが、今の自分ならどんな撮り方が出来るかなと。
【横田 裕市 Yuichi Yokota】
福島県郡山市出身85年生まれ、東京都世田谷区在住の写真家。2010年より活動を開始。雄大な自然のスケールを伝える大胆かつ繊細な絵を得意とする。風景のほか、家族写真を始めとしたポートレート撮影を行う。
【速報】2020年、第5回ジモトジマンコレクションを開催します!!
こちらは続報をお待ちください……!
▼ジモトジマンコレクション公式サイト