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ITエンジニアの世界にようこそ

開発エンジニアの北林です。

この春からITエンジニアの職に就いた方も多いでしょう。

半世紀前はなかったこのお仕事、実際にそう呼ばれる身からすると世間のイメージとのギャップを感じることもあります。


そこで今回は自分が思う、よくあるITエンジニアのイメージと本来の姿との違いについてお話してみようと思います。


イメージ1.「プログラミングがお仕事なんでしょ」


TVドラマの世界でも、キーボードを目にもとまらぬ世界で叩いている映像がよく使われます。最近では「dele」の主人公はpythonを、「逃げ恥」ではPHP風の言語を使ってリアルさを演出してたり。


しかし、あくまでもプログラミング(の結果できたシステム)は道具です。「ITの力を使って課題・問題を解決する」のがITエンジニアなので、プログラミングはとても便利な道具をつくるイチ作業に過ぎないのです。


ITエンジニアの真骨頂は「課題・問題の発見と解決がITを使ってすごく早くすごく効果的にできること」にあると思います。


例えば、youtubeは「無名のクリエイターがコンテンツを発信する」という課題を解決しました。それまでは自分の作品を発信するには、たくさんの資金と人脈、時間が必要で、なんの力もない個人が世界に向けてコンテンツを発信するなんて、荒唐無稽で非常識な考えでした。なので、もちろんネットで動画配信を実現した技術力もすばらしいのですが、まずこの非常識をITの実現課題に変換した「アイデアを形にする」力がITエンジニア力を有する人のなせるワザなのです。


もうひとつITエンジニア界には「なければつくってしまえばいいじゃない」という文化があります。


ITエンジニアならかなりの人が使っている「git」というプログラムを管理する無償のツールがあります。このツールはとある大きなシステムをつくっているときに生まれました。そのプロジェクト内で起こった多くの人が同時にプログラムを更新するとでてくる課題がありました。「お互いのプログラムの邪魔をしないこと」しかも「余計なコミュニケーションコストをかけずに」です。それらを解決するために作られた仕組みが「git」で、いまでは公開され世界中のITエンジニアに提供されています。


そのような発想でつくられ、いまITエンジニア以外にも使われるようになったツールやサービス、プロセス、概念がたくさんあります。例えばタスク管理サービス、アジャイル開発、OKR、etc…


課題をよりよく解決するために、必要な道具、環境、仕事のプロセス、組織さえも作り変えてしまおうという、そしてそれを公開して共有しようという文化がITエンジニアの世界にはあり、その精神が外に飛び出し世の中を変えてきていると思います。


なので「これプログラミングしておいて」という仕事の振り方してる/されているとしたら、ITエンジニアの一部の力しか使ってなくてもったいないなあと感じてしまいます。


お話しが長くなったので本日はこれまで。次回があればこんなギャップについても考察してみたいと思います。


イメージ2.ひとりでがんばる孤独な職種でしょ

イメージ3.コミュ障が多いんでしょ


ITエンジニアの可能性はどんどん広がっています。ITエンジニアになったみなさん、あなたがこのお仕事を選んでくれたおかげで、助かる人幸せになる人がいます。もちろんあなた自身もその中のひとりです。

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